第68号 「幸福」とは何だろう

 物事は、必ず良い面と悪い面が半分づつです。陽が当たればその影になる部分は陰。陰陽は常にセットになっています。

 料理をおいしくするもまずくするも、物事を面白くするもつまらなくするも、所詮は自分次第です。

 要するに、幸福の形は人それぞれです。

 「欲と雪は積もるほど道が見えなくなる。」と言います。

 貧しくて不幸な者とは、少ししか持っていない者のことではなく、もっと多くを渇望する人のことを言います。

 「10万円しかない。」と言う人は不幸ですし、「10万円もある。」と言う人は幸福です。

 今迄悩んでいた不幸が解決すると、次の不幸が生じ、大きなクレパスに落ちていく人は不幸病です。不幸を探し求めている人です。

 幸福は目に見えずゆっくりと来ますが、不幸は目に見え突然やってきます。従って、幸福を見えるように努力する必要があります。これぞ、大地真央さんが言う「幸せと思うことが幸せで、笑顔があれば幸せは後からついてくる。」でしょう。

 すなわち、「幸福は自分の心が決める。」(相田みつお)ものです。

 「私は、もう81歳。」ではなく、「私は、まだ81歳。」と、前向きに笑顔で生きることこそ、見える幸福ではないでしょうか。