第4号 「挨拶」

 

先日寒い朝、犬の散歩をさせていたとき「おはようございまーすっ!」と後ろから女の子の大きな声が聞

こえました。びっくりして振り返りながら「おはようございます!」と答え「何年生?おなまえは?」と尋

ねました。「2年生っ!〇〇ですっ!」とはきはきと答え、近くのバス停まで急ぎ足で駆けて行きました。

私は、この子はまだ小さいのにきちんと挨拶ができて凄いなあ、あの子はいい家庭で育っているなあと感心

しました。

 

そのとき、私は遠い昔の小学校時代を思い出しました。放課後、玄関で、教頭先生が白い板に”あいさつ

をしましょう””右がわをとおりましょう”と2行、黒のペンキで何枚も書いておられたのです。後日、書

かれた白い板(看板)は各地区に配布されて、私の地区にも2枚もらい受け、地区の人の目につくところに

立てよということでしたので父に頼んで立ててもらいました。学校としては、児童や住民に「あいさつや交

通ルール」を教えようとして看板を作られたのでしょう。

 

挨拶というものは、大切なことだとは分かっているものの積極的に励行することは、習慣となるまでは勇気がいるものです。

人間関係は「挨拶」に始まり「挨拶」に終わるともいわれ、最初に出会ったときの「良い印象」や「好感度」

といった感情はいつまでも残り、その後の信頼関係に大きく影響してくるといわれます。

 

ちょっと紐解いてみました。 

元来、中世時代に日本に輸入された漢語で「一挨一拶(いちあいいちさつ)」といって禅宗において僧侶が問

答を繰り返し合ったそうです。また、茶道でも精神の基本と定義されて、人間本来の姿であり、人間社会の

秩序の基であると伝えられてきました。

そのうち「一挨一拶」から「挨拶」に略されるようになって”おじぎ”や”受け答え”も使われるように

なってきたようです。今や私たちにとっては当たり前で、空気のような存在となっているので改めて意識す

ることは少なくなっているようです。

 

 されど、「挨拶」は人間社会での基本であり、遊びであれ仕事であれ大切なことです。「挨拶」をすると気

持ちが良くなり、自然と笑顔になり、お互いに印象が良くなり、常識ある人間として評価も高まるでしょう。

更には、相手に敬意や好意を持つことになって、まさしく挨拶は人間関係の潤滑油ともいわれるくらいです。

 

 会ったときは勿論のこと帰るときにも、心に余裕を持って、笑顔で、さわやかに、自分の方から挨拶をし

ましょう。積極的に好意をもってお互いに「挨拶」を取り交すことは大切なことであり、皆んなが実践すれ

ば、日本どころか世界中までが平和な世の中になること間違いなしです。